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8月30日

 夏の登り窯を振り返って。

 先月(7月)に登り窯を焚いたこと、ご存知の方も多いかと思います。窯出しが終わって1ヶ月以上経ちましたが、ようやく登り窯の疲れがとれてきたかなという気がします。今回の登り窯を振り返って簡潔に表現するなら、『今までで最も疲れた』となりそうです。

 夏の登り窯には、一般の作品も募集して一緒に焼くというイベントを行うのですが、今年は去年よりはるかに多くの参加者・作品が集まったのです。それはそれで良いことなのですが、その分施釉や窯詰めの作業が大変になったことも事実です。
 その一般作品をなるべく良く焼くために、窯焚きには細心の注意を払いました。と同時に、焼き上がりの時間も予定より大幅にオーバーしてしまい、体力的にもかなりキツかったのを覚えています。
 さらに窯出しも、サウナよりはるかに暑い窯の中へ何度も入る作業の繰り返しで汗がとめどもなく流れ落ち、身体を酷使した1日となりました。

 苦労の甲斐あって結果は満足のいくものでしたが、体力的・精神的な疲労はなかなか取れませんでした。

 あまり掘り下げずに軽く振り返ってみたものの、あの時のツラい記憶が甦ってきてしまい、書いててだんだん気が滅入ってきてしまいました。どうしましょう。まぁ、せっかく書いたのでこのままにしておきますが。
 実は『登り窯恐怖症』という不治の病に冒されてたりして。
8月26日 フィルタープレスと狼少年

 粘土のお話。
 伝統的な窯業地(窯元)のほとんどは、その土地で良質な粘土が採れていました。逆に言えば、粘土が採れるところに窯があったとも言えます。(例外もいくつかあるのですが)

 ところが現在は、原料屋さんというのがいくつも存在します。原料屋さんに頼めば粘土なんて手軽に手に入ります。それも、色々な場所の粘土が、安く、安定して。それゆえ、地元の粘土を自分たちの手で精製して使う窯元は激減しました。

 我が楢岡陶苑は、そんな『自分たちの手で地元産の粘土を使う』窯元のひとつです。そして、粘土を精製するための機械の一つにフィルタープレスというものがあります。
 フィルタープレスとは、ドロドロ状の粘土(ドロ)に圧力をかけて水分を取り除くための機械なのですが、セットの仕方が悪いとすき間からドロが勢いよく吹きだしてしまいます。

 ある日のこと。フィルタープレスを稼働してまもなく、『ブシュー!!』という大きな音がしたので、「やばい、吹いたか?」と思いダッシュで現場に駆けつけたところ... 実はその音は、隣の農機具屋さんのコンプレッサーの音だった、というのがありました。しばらくしてから、また音がしたので急いで見に行ったところ、今度もまた隣のコンプレッサーの音でした。

 さすがに3回目に音がしたときは、『あぁ、またか』と思って気にもしませんでしたが、実は本当にフィルタープレスからドロが吹きだしている音だと気づくまでにはしばらくかかりましたとさ。
8月24日

 道路のお話。
 ここ楢岡焼窯元の近くを通る国道といえば、国道13号線と105号線があります。そして、窯元へ足を運ぶためにはそれらの国道から県道に入り、(車で)5分〜10分ぐらい走らなくてはいけません。

 しかしその県道、狭いし曲がってるし見通しが悪いし、とてもじゃないけど走りやすい道路とは呼べないのです。部分的には見晴らしの良い広い直線道路もあったりしますが、所詮『部分的』です。

 先日、当窯元前も含む、道路の拡幅工事が検討されていることを知りました。目的は効果的な除雪を可能にすることなのですが、当然、普通に走るだけでも快適になることでしょう。しかしこの県道、かつて何度も様々な箇所で拡幅工事や直線化工事が検討されたのにもかかわらず、土地の買収交渉が決裂して工事断念に追い込まれたことがあると聞きます。

 私利私欲のために土地の値段を釣り上げる、それで大儲けする...というのを狙っているとは考えたくありませんが、今回の拡幅工事も何らかの問題によって断念されてしまう、なんてことにならなければいいと願うばかりです。

8月20日 晴れのちカミナリときどき豪雨

 バーベキュー専用火鉢、ついに完成しました。

 特に大きな失敗もなかったのですが、安全性や使い勝手などはまだまだ未知数です。つまり、『実際に使ってみないとわからない』のです。仕方がないので、虎視眈々と実験日時を狙っております。ええ、これはやむを得ない実験、使う人の安全に関わることなので、多少仕事を早く切り上げてでも検証しなくてはいけないのです。決して、けっして、バーベキューを楽しみたいだとか、そんな不純な理由によるものではありません。

 何人かから『これは売れるんじゃない?』と言われました。が、今のところそれは考えてません(まずは実験することだけを考えてる、とも言いますが)。もし欲しいという人がいたら、ひとつひとつ注文生産になると思います。

 気が向いたら、ここに写真でも載せましょうか。できれば使用前に。
8月18日 お盆休み終わり

 今日から平常通りの仕事でした。といってもあまり変わりませんが。

 明日からしばらく雨が降る(らしい)ので、薪の運び入れをしました。もちろん、登り窯用の薪です。
 秋田県は一年を通して比較的湿度が高く、また雨も降りやすい土地柄なため、窯焚き用の薪の管理は非常に重要です。薪が湿ってるとなかなか温度が上がらなかったりします。特に窯焚き中盤以降は薪が乾燥してないと致命的です。
 では、薪を乾かすのはどうやるかというと、建物の中に入れて数ヶ月放置しておく。これだけです。これだけなんですが、なかなか大変な作業になります。重さで言うなら、6トン(ぐらい?)の薪を移動しなくてはいけないため、特に夏の蒸し暑い日の作業は地獄となります。

 ...ええ、地獄でした。
8月17日 今日も残暑厳しく

 3日坊主。

 毎日書くぞ、と意気込んでも結局3日坊主で終わることって多いです。やはり、ほどほどに、ぼちぼちと、楽な気持ちでやっていくのがよろしいかと。

 お盆期間中、店番やら何やらで意外と自由時間が少なかったのですが、それでもスキを見て火鉢を作ってみました。バーベキュー専用です。
 まずは素地土から。普通の粘土では熱衝撃に弱いので、砂と童仙傍を混ぜました。割合?テキトーです。それを12kgと3kgに分けて、まずは12kgの方で高さ20cm、口径45cmの鉢を作り、翌日残りの3kgを足して高さ24cm、口径50cmの鉢が完成です。後日、高台を削りだしてから割高台に加工し、見込み部分に空気穴を数ヶ所あけました。さらに、鉢の内側へロストル(格子)板を置く溝を彫り、外側にも針金で縛る溝を3本彫りました。
 一方、同時進行でロストル板も作ります。熱衝撃を考慮し、童仙傍100%で直径30cmの丸板を作ってから穴を開けました。

 いま現在、この火鉢セットを天日で乾燥中です。完全に乾いたら素焼きをして、針金で縛れば完成です。
 試用が楽しみになってきました。


 …一発で割れたりして。ロストル用の溝が深めなのがやや心配。
8月15日

 2度あることは3度ある。3日連続です!快挙です!(どこが?)

 お盆シーズンは意外とお客さんが足を運んでくれます。ゴールデンウィーク(花見シーズン)と並んで県外のお客さんの割合が高いのです。そのため、お店(ウチは陶器製造とともに小売りもしています)はなるべく開けるようにしているのです。

 といっても、従業員はお盆休み。我々だって何かと忙しい時期なので、誰か一人が店番するのがせいいっぱいという感じです。かくいうワタクシも普段は汗だくになる力仕事とか炎のコントロールとか神経を使う窯詰めとかをしている身なので、電話応対や販売の仕事は楽なのですが、でも思い通りにいかないことだってたくさんあります。その最たる例が『箱探し』でしょう。お客さんが買いたい品物を箱に入れて包装するときに、その品物の大きさにあった箱を探す作業が一苦労なのです。サイズ(縦×横×高さ)の異なる様々な箱が所狭しと並び、箱によっては縦に使うか横に使うかを区別するものもあるため、それはまさに宝探し。しかも『コレとアレとソレを一つの箱に入れて』なんてなると、ますます秘宝探しの大冒険状態となってしまいます。

 何か効率的な箱の探し方、あるいは機能的な置き方なんてないですかねぇ。

 高さ順に並べたらいいじゃないか、という考えは甘いのです。なぜならそれぞれの箱の在庫数は時期によって大きく異なるから。多寡によって置き場所(専有面積)がズレてくるのです。かといって空棚をたくさん作れるほどのスペースもないし。
 結局、明日もまた箱探しに苦労することでしょう。請うご期待。(何を?)
8月14日

 継続は力なり。でもまだ2回目。

 このコーナー、『日記』にすると毎日書かなくちゃいけないようでイヤなので『雑記』にしてみました。こっちの方が気楽でいい感じです。

 今はやりのブログにしたらいいじゃないか。そんな声も聞こえてきそうですが、ここはあえてHTML(しかも手打ち)で行きたいと思います。かつては日記CGIなんかも作り、携帯電話で更新できるようにしたこともありましたが、機能や利便性だけが全てではありませんから。
 …なんてカッコイイこと書いてますが、デザイン等の調整が面倒だってことも結構大きかったりします。第一、気楽にいきたいコーナーなので、そんな気合い入れなくたっていいじゃないですか。

 HTMLバンザイ。
8月13日 誕生日

 別に要望があったわけでもなく、特に目的があるわけでもなく。

 なんとなく。そう、なんとなくなのです。ウラ話とかこぼれ話とか、あるいは個人の目からみた感想、表には出にくい小ネタなどを書きつづるページがあったらどうかな、なんて。

 そんな第一回目は著者(管理人)の自己紹介でもしましょうか。

名前:小松 潮/こまつ うしお
経歴:1976年8月13日 秋田県楢岡にうまれる
   現在に至る

これだけ?
ええ、これだけです。長々と書いてもしょうがないですから。
e-mail:postmaster@naraokayaki.com

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