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5月20日

 楢岡焼角右衛門4代目小松幸一郎の妻であり、5代目小松哲郎の母でもある小松ハツエが、5月11日(金)午前10時36分、永眠いたしました(享年93)。地元の方々や関係者の方々には多大なるご支援とご助言、そして哀悼の意を表していただき、この場を借りて御礼申し上げます。

 ハツエ氏は大正3年生まれ。夫・幸一郎との間に8人もの子どもをもうけ、育てていくも、下りものの大量流入による販売不振や大戦中の戦時統制法などにより、商売はもとより生活していくのが極めて困難な時代を生き抜いてきたものと思われます。特に、焼き物をリヤカーに積んで遠方まで売り歩いたという話は枚挙に暇がありません。
 陶器事業が軌道に乗ってきたころ、法人としての楢岡陶苑を設立する際にも出資し、取締役も務めてきました。周囲からは、頭のキレる人だと言われていたようです。
 そんなハツエ氏も老齢になると身体も弱り、2004年に大腿骨の骨折そして介護施設へ入所、脳梗塞やガンを患いながら先日ついに力尽きてしまいました。
 
 苦難の時代を乗り越え、今の楢岡焼の基盤作りに多大な貢献をしていただいたハツエ氏に対し、あらためて哀悼の意を表します。


5月5日

 ゴールデンウィークも終盤となりました。花見シーズンと重なるこの時期は、県外からのお客さんが多く見えられます。もちろん我々としては、カレンダーがいかに赤かろうと、お客さんがいかに赤の他人だろうと、店を開けておかなくてはいけません。

 そんな中、中古のバックホーを購入しました。

 「ばっくほーって、何?」と思われるかたもいらっしゃると思いますので、写真を載せておきます。いわゆる油圧ショベルの小型機ですね。



 購入した目的は主に2つです。1つは、粘土を掘るため。もう1つは、雪山を崩すため。
 後者はそのうち説明するとして(「そのうち」がいつになるかは全く不明)、粘土掘りについてちょっと説明しようかと思います。

 楢岡焼に使う粘土は、地元で採れます。採れますが、今までは重機を借りて、操縦者も雇って、天気予報とにらめっこをしてから日時を決定して掘ってきてました。
 でも、バックホーと操縦者が自前で用意できるとなると、制約がかなり減ってきます。「今日晴れてるし、仕事も一段落したのでチョックラ粘土掘りに行こう!」なんてことができるからです。また、「良い粘土」と「悪い粘土」とを判別・区別しながら掘ったりもできるかもしれません。

 そんなわけで、早速おもちゃ バックホーに乗って少し操縦してみました。

 ...難しいです。とても。

 掘削作業は、主に4種類の動きで行います。旋回・ブーム(人で言うと「二の腕」)上下・アーム前後・バケット前後。それを2本のレバーで操作するのです。つまり、1本のレバーで2箇所を動かすというのだから、慣れないと難しいし、ぎこちなくなるわけです。
 しかもそのレバーの操作方法がいくつかあって、最初はISO(JIS)方式がいいとか、慣れればコマツパターンがいいとか言われてるらしいです。今回買ったバックホーは操作方法をいろいろ選べるタイプのものでした。

 左手のレバーを右に回せば右旋回、左に回せば左旋回という動きは非常に分かりやすいです。これがISO(JIS)方式。一方、コマツパターンは左手のレバーを奥に押せば右旋回、手前に引けば左旋回になります。直感では分かりにくい操作方法ですが、そのうち熟練者になることを仮定して、コマツパターンで操作していくことにしました。ちなみに、どちらの方式も右手のレバーはアームの曲げ伸ばしとバケットの動きを担当します。

 ブームを上げるとか、バケットを開放するとか、そんな1つ1つの動きはすぐに覚えられます。問題なのは、それらを一緒に行う場合の操作方法なのです。つまり、「左旋回しながらブームを下ろしながらアームを伸ばしながらバケットを開放する」なんて動きは、しばらく考えないとできません。しかも、「その動きの中で、左旋回だけを止める」などとなるとますます混乱してしまいます。

 せっかく新しくした外壁を、バックホーの操作ミスで壊したら目も当てられませんね。注意します。近くに人がいる場合も、うっかりなぎ倒してしまわないように注意します。日ごろの恨みを抱えている人には特に注意します。


 とりあえず最終的な目標としては、バックホーを巧みに操作して庭の草むしりや窓拭きなどをやってみたいのです。あとはバーベキューの時に金網交換とか。ビール注いだりとか。

 夢はふくらむばかりでございます。



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